比嘉氏、参院選比例擁立へ 自民に日本歯科医師連盟が推薦の方向


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比嘉奈津美氏

 日本歯科医師会の政治団体で自民党の有力支持団体である日本歯科医師連盟(日歯連)が、夏の参院選比例代表の候補者に歯科医師の比嘉奈津美前衆院議員(60)の擁立を自民党に求める方向で調整していることが21日、分かった。比嘉氏は琉球新報の取材に「日歯連が擁立を決めれば出馬するつもりだ」と意欲を示した。

 比嘉氏によると、先週末には沖縄を含む九州地区の歯科医師連盟が推薦を決定した。東海・信越地区などでも比嘉氏の支援について協議を進めている。日歯連は元会長らによる迂回献金事件を受け、組織内候補として推薦する対応は見送る考えだが、各地区が比嘉氏支援でまとまれば自民党に公認申請する見通しだ。

 一方、自民党内では日歯連に吉田博美参院幹事長への支援を求める動きがあるほか、連立を組む公明党にも沖縄地区での選挙協力を巡って比嘉氏の比例擁立に不満が出ており、今後の調整は曲折も予想される。

 日歯連は昨年11月に自民公認候補として高橋進吾兵庫県議を支援する方針を決めたが、高橋氏は今年1月、体調不良を理由に比例出馬を辞退した。