「名城ビーチホテル」来月着工、22年夏開業 沖縄リゾート 戦跡国定公園内で初


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「(仮称)名城ビーチホテル」の3月着工を発表した山下鉄也社長(中央)と上原昭市長(右から2人目)ら=22日、糸満市役所

 【糸満】糸満市の名城ビーチでホテルの建設計画を進めていた沖縄リゾート(糸満市、山下鉄也社長)は22日、糸満市役所で記者会見し、沖縄戦跡国定公園内で初の本格ビーチリゾートホテル「(仮称)名城ビーチホテル」を3月に着工すると発表した。空港から車で約20分の好立地で、地上11階建て、客室は452室(うちコテージ9室)。MICEも想定した最大約2千人収容の宴会場も完備する。2022年夏の開業予定で、約500人の雇用を創出する。

 同ホテルは、敷地面積約4万2100平方メートル、延べ床面積は約5万9600平方メートル。九つのレストランやチャペル、県内最大級の水域面積のプールも備える。ファミリーやカップルなどをターゲットに、1室約3万円を想定している。建設費は約400億円。設計・監理は国建。山下社長は「白い砂浜に面した最高級のホテルが那覇空港から車で20分ほどでアクセスできる。琉球ガラスや琉球漆器などを取り入れた沖縄の南国リゾートらしいホテル」と特徴を語った。上原昭糸満市長は「糸満の観光に良い影響を与えることに期待する」と歓迎した。

 沖縄リゾートは、那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄や国頭村のオクマプライベートビーチ&リゾートなどを所有するケン・コーポレーション(東京都港区、佐藤繁社長)の子会社。