コラソン、劇的ドロー JHL 北陸電力と24―24


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは23日、福井県の北陸電力福井体育館フレアで北陸電力と対戦し、24―24で引き分けとなった。4試合ぶりに勝ち点1を獲得した。通算成績は1勝2分け17敗となった。次戦は24日、福井県の北陸電力福井体育館フレアでトヨタ紡織九州と対戦する。

北陸電力 3勝2分け15敗
 24―24(12―10,12―14)
琉球コラソン 1勝2分け17敗

◇価値ある「勝ち点1」 ラストプレーで追い付く

 試合終了1秒前、琉球コラソンがラストプレーで追い付き、北陸電力と引き分けた。前回は消極的なプレーで逆に終盤に同点とされたが、今回は敗戦目前から価値ある勝ち点1をもぎ取った。東長濱秀作監督は「どうにか勝って順位を上げたかった」と残念がりながらも「選手がタフに戦ってくれた」と内容には及第点を付けた。

 前半から横一戦守備で耐えたが、走り込みやすい状況をつくり、速攻で追い込まれる場面も多く、最大4点差まで開いた。それでもエース石川出や中川智規が連続シュートを決め、2点差で折り返す。

 後半は、連続失点で相手に傾きかけた苦しい状況を、村山裕次が何度も得点し、主導権を渡さなかった。15分からは点の取り合いになり、29分すぎには1点リードされる。

 攻め込むコラソンは、パッシブの予告合図を受ける中、中央で佐藤草太がボールを受けると体勢を崩されながら、シュートを放つ。相手守備の手に当たるもそのままゴールネットを揺らし、試合終了のブザーが鳴った。

 アウェーでの引き分けに東長濱監督は「勇気を持って得点をするべき人が取っていた。気持ちが逃げていかなかった」と語り、「順位を一つでも上げるために努力を続けたい」と次戦の勝利を狙いにいく。