社会

揺るがぬ「ノー」 県民投票「反対」7割超 反対市民「勝利だ」 「民主主義の大きな一歩」

県民投票で辺野古埋め立て反対が有権者の4分の1を超えたとの報道に万歳する新基地建設反対県民投票連絡会の稲嶺進共同代表(右から3人目)ら=24日、名護市大南

 沖縄の未来へ、県民の民意が示された。名護市辺野古への新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問うた24日の県民投票は「反対」が多数を占め、「賛成」「どちらでもない」を大きく上回った。基地建設に反対する県民は「民意の勝利だ」と喜びを爆発させた。「普天間の危険性除去を」「危険性を考えると辺野古も反対」など、一人一人が1票に託した思いは多様だが、沖縄の過重な基地負担の軽減を求める切実な願いは多くの県民が込めた思いだ。「ボールは日本国民に投げられた」。示された「辺野古埋め立て反対」の民意に日米両政府がどう答えるか、県民は注目している。

 午後8時。投票が締め切られると、名護市大南の新基地建設反対県民投票連絡会事務所に続々と市民が駆け付けた。「反対多数」との報道速報が流れると、市民らはグラスを高々と掲げ「辺野古は止められると肝に銘じ、明日からも頑張ろう」と誓い、歓声や指笛が割れんばかりに響いた。前名護市長で連絡会共同代表の稲嶺進さんは「辺野古のワンイシュー(単一争点)での結果だ。県民にとって大きな力になる」と喜び、民意を背に新基地建設阻止を改めて決意した。

 23日に糸満市の魂魄(こんぱく)の塔を出発し、北上していた「新基地建設反対県民投票連絡会」の若者らは24日午後7時半ごろ、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に到着した。1950年代に米軍に土地を奪われた伊江村民が沖縄本島を歩いて縦断し実情を訴えた「乞食(こじき)行進」をイメージし、約80キロを徒歩と自転車で進んだ。足を引きずりながら2日間歩いていた連絡会青年局長で那覇市議の翁長雄治さんは反対多数の結果に「政府はそれでも工事を進めると言うのだろうか。ボールは日本国民に投げられた」と強調した。

 那覇市古島の教育福祉会館には「辺野古」県民投票の会のメンバー50人余が集まった。「埋め立て『反対』多数確実」の速報が流れると「おー」と声が上がった。報道陣の取材に応じた元山仁士郎代表は「政党や労働組合主導ではなく、市民による運動をつくることができた。沖縄の民主主義が大きく発展する一歩になった」。かみしめるように話す姿を、署名集めからここまで共に闘った仲間たちが見守った。

 政党や労組、企業などでつくる那覇市古島の新基地建設反対県民投票連絡会事務所でも「反対多数確実」の一報が流れ、万歳三唱に沸いた。報道陣の取材に応じた同会共同代表の呉屋守将金秀グループ会長は「ニュースを見ると8割が反対しており、自民党支持者も半数以上が反対している。政府の不条理なやり方は許せないということを表している」と意義を強調した。



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