【読谷】沖縄県読谷村の特産物「山芋」の新たな可能性を探ろうと読谷村商工会女性部は24日、「第1回山いも料理コンテスト」を村地域振興センターで開催した。第1回のグランプリに当たる読谷村長賞には、芳賀幸子さん(55)=村伊良皆=が考案した山いもの肉巻きにオレンジソースを絡めた一品が輝いた。芳賀さんは洋食で広く使われるマーマレードに着想を得たといい、「生の山芋のさくっとした食感とオレンジの風味がマッチし、爽やかな一品ができた。山芋は工夫次第で使い道がたくさんある」と満面の笑みを見せた。
コンテストは山芋を使った新しい地域の郷土料理や特産品の開発につなげることを目的に企画された。昨年11月から募集を開始し、14人から23品の応募があった。24日の本選では、審査員が1次審査を通過した五つの料理を試食し、各賞を決定した。
芳賀さんの作品以外に山芋のコーンポタージュスープやグラタンパイ、テリーヌ、ほくほくごはんなど、アイデアが光るメニューが入賞した。
村商工会女性部の島袋孝子部長は「どれも創造力にあふれたメニューで、改めて山芋の可能性は無限大だと感じた」と述べ、来年以降も毎年コンテストを実施する意気込みを見せた。コンテストを機に、山芋の生産だけでなく消費向上にもつなげたい考えだ。
山芋の生産が活発な読谷村では毎月16日を“イモの日”に定め、冬には「山芋スーブチャンピオン大会」も実施している。