全収容犬にワクチン接種 沖縄県愛護センター 感染症を防止


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引き取り手を待っている子犬たち

 沖縄県は新年度から県動物愛護管理センターに収容された犬に対し、パルボウイルス感染症などを防ぐ混合ワクチン接種を始める。これまではセンターで個人の引き取り先が見つかった場合のみ接種し、動物愛護団体が引き取って譲渡される犬には接種していなかった。接種対象を拡大することでセンター内での感染症拡大を予防し、動物愛護団体の負担軽減にもつなげる狙いがある。混合ワクチン接種は年間約千匹を見込む。

 県は新年度から収容された犬猫が殺処分される前に収容スペースを確保し譲渡の機会を増やすため、元県衛生環境研究所のハブ研究室を県動物愛護管理センターに組み込んで仮利用を始める。

 動物愛護団体が引き取りを予定する犬猫を収容し、殺処分する前に譲渡する方針で、収容期限を超えて飼い続けられる頭数が増えるのに合わせて混合ワクチンも接種し、譲渡に向けた環境を整える。