「普天間の機能の3分の1を移す」 自民・岡田直樹参院幹事長代行の発言が波紋


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米軍普天間飛行場

 【東京】自民党の岡田直樹参院幹事長代行が3日放送のNHK「日曜討論」で、米軍普天間飛行場返還に関し「普天間の機能の3分の1を辺野古に移す。縮小して基地負担の軽減をする」と発言したことが、ネット上で「3分の2は残るのか」「全面返還はうそだったのか」などと波紋を広げている。岡田氏は本紙取材に「言いたかったのは全面返還するということだ。3分の2が残るという意味では全くない」と釈明した。

 岡田氏によると「3分の1」とは、普天間飛行場が持つとする(1)オスプレイの運用(2)空中給油機の運用(3)緊急時の外部からの航空機受け入れ―の三つの機能のうち、辺野古に移るのは(1)のオスプレイの運用だけという意味。安倍晋三首相が2014年10月の参院代表質問で答弁したのと同趣旨だという。岡田氏は「三つの機能のうち二つは本土に移し、一つだけを辺野古に移す予定で、沖縄の基地負担を軽減すると言おうとした。テレビの討論番組で時間が短く、真意が伝わらなかったこともあり、修正したい」と述べた。発言を受けて、会員制交流サイト(SNS)で「機能の一部は辺野古に移しても、普天間基地の用地は返さないということだろう」「『普天間返還のために辺野古へ移設』は最初からウソか!」などと疑問や批判が上がっている。中にはツイッターで共有が3700以上を数えるつぶやきも出ている。