本紙生活面で「100cmの視界から」を連載しているコラムニストの伊是名夏子さんが5日、南風原高校で「助け合うってどういうこと?」と題し講話した。南風原高と南風原高等支援学校の全校生徒を前に、自身の日常生活や助け合いについて語った。
伊是名さんは、「依存できる場所」をたくさん持つことが「自立」につながると説明。どんな人でも「自分で何でもできるように見えても、実際は頼れるものや使えるものがたくさんあって、(生活が)成り立っている」と話した。
伊是名さんは「合理的配慮」が非常に重要だと強調。「バリアフリーとは少し違う」とした上で「建物にエレベーターを設置することが大事なのではなく、車いすを持ち上げたり抱っこしたりといったことを考えるのが合理的配慮だ」と語った。
講演後、2年生の糸数朋夏さん(17)は「人と助け合いながら生活することの大切さを改めて感じた」と話した。