プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は16日、宜野湾市立体育館でライジングゼファー福岡(同6位)と対戦し、82―55で勝利し、連敗を2で止めた。通算成績は46戦29勝17敗。この勝利はキングスのBリーグ通算100勝目となった。前半からキングスは持ち味の激しい守備で相手攻撃のキーマンに仕事をさせなかった。攻撃では外から須田侑太郎、岸本隆一らが3点弾、インサイドではジェフ・エアーズがアリウープを決めるなど39―30で折り返す。後半も激しい守備は継続し、ケビン・ジョーンズの2連続3点弾やアイラ・ブラウンのダンクも決まり、82―55と点差をつけた。次戦は17日午後2時5分から、同体育館で福岡と対戦する。
▽Bリーグ1部(宜野湾市立体育館、2852人)
キングス 29勝17敗
82―55(19―16,20―14,23―14,20―11)
福 岡 11勝35敗
【評】キングスは福岡の外国籍選手2人を抑える激しい守備で、相手の得点を抑えた。攻撃ではインサイドでジェフ・エアーズやアイラ・ブラウンが得点を重ねた。外からは岸本隆一やケビン・ジョーンズらの3点弾も高確率で決まった。
◆激しい守備
佐々宜央HC(キングス)の話 何が何でも勝ちたい試合だった。守備の激しさはあった。2試合目には対応されても、守備のプライドを見せていきたい。100勝目で県民に喜んでもらえることができた。
◆集中力欠いた
ボブ・ナッシュHC(福岡)の話 今日はチーム全体として集中力が欠けていた。キングスには3点弾を高確率で決められた。
◆キーマン封じリーグ100勝
連敗していた2試合で80点以上取られていたキングス。この日は前半から激しい守備で相手キーマンを抑えて、82―55で福岡を下し、Bリーグ通算100勝目をつかんだ。4シーズン連続主将を務める岸本は「順調に勝ち星を重ね、強くなっているように見えているが負けた過去もある。ぼくや田代(直希)、シゲ(金城茂之)さんはつらかった部分も知っていて、今がある。誇りに思う」と感慨深そうに記念の勝利を振り返った。
キングスは前半から福岡の新エースのマーカス・ブレイクリーにアイラ・ブラウン、ゴール下のデクスター・ピットマンにジェフ・エアーズが重圧をかけた。須田侑太郎や橋本竜馬らのヘルプの入りも早く、福岡の2人に思うようにプレーさせず、攻撃の芽をつんでいった。
特にブラウンは前線からブレイクリーに重圧をかけ、ドライブの向きを変えさせながら、ターンオーバーを誘発させた。「彼の得意なパターンを観察できた」とスティールから速攻につなげることもできた。ブラウンは「福岡の中心選手を抑えられたのは価値のある結果」と振り返る。
4試合ぶりに失点を50点台とした試合に、佐々宜央HCは「パーフェクトゲームはないが、求めていきたい」と、チームのさらなる進化を目指す姿勢を示した。 (屋嘉部長将)