社会

危険な日常もういらぬ オスプレイが墜落現場は自宅から数百メートル 名護市安部の比嘉さん 本土の世論に手応え

県民大会に名護市安部から参加し、登壇者のあいさつに拍手を送る比嘉敏和さん=16日、那覇市の那覇新都心公園

 2016年12月に米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落した名護市安部に住む比嘉敏和さん(65)も16日、県民大会の会場に足を運んだ。オスプレイ墜落現場から自宅は数百メートル。辺野古に新基地が建設された場合、米軍機が上空を飛行する頻度はますます増えることが想定される。「基地ができたらオスプレイが日常的に飛び、危険性が増す。いても立ってもいられない気持ちだ」と話す。

 生まれも育ちも安部だが、20代後半から50代までは普天間飛行場がある宜野湾市に住んでいた。04年8月に起きた沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落などを通して、普天間の危険性除去の必要性も強く感じてきた。

 安部へ戻ったのは約5年前。オスプレイが集落周辺の上空を飛ぶ状況に危険性を感じていただけに、間近での墜落事故は怒りと同時に、「やっぱりか」との思いも抱いた。

 県民投票で投票者の約7割が辺野古新基地建設に反対したが、政府は結果を顧みずに土砂投入など埋め立て工事を進めている。

 県民の声を無視する政府に、比嘉さんは「それだけの民意を見せても基地建設を強行することに憤りしかない。日本政府が2兆5千億円もの予算をかけて基地を造って米軍へ提供するのもおかしい」と憤慨する。

 一方、県民投票の結果を含め、全国で辺野古新基地建設に反対する県民の声が報道されていることに「日本本土にも広がりつつある。もっと世論を動かしていきたい」と手応えも感じる。

 県民大会で抗議の声を上げることについて「県民にとっての意地だ。黙ってどうぞというわけにはいかない」と話し、新基地建設阻止へガンバロー三唱で拳を突き上げた。