米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を阻止しようと、市民らは18日午前から埋め立て用土砂の搬出拠点となっている名護市安和の琉球セメントの桟橋で1週間の集中抗議行動を始めた。
18日午前11時現在、工事車両の出入り口には約30人の市民が結集した。
「もう基地はいらない」「違法工事に加担するな」などと書かれたプラカードや横断幕を手に、工事の即時中止を訴えた。
桟橋に続く琉球セメントの入り口前では市民らがシュプレヒコールを上げる傍ら、警備員が工事車両が円滑に出入りできるよう誘導していた。
土砂を積み込んだ工事車両が一台ずつ、ゆっくりと警備員の誘導に沿って入り口を通り抜けると、市民らはその度に「これ以上、沖縄の自然を壊さないで」「戦争につながる基地はいらない」と訴えた。
市民の存在をあえて確認しないように、ただひたすら前を見て運転する者、申し訳なさそうに会釈する者、市民を見下ろし頭の横で人さし指をくるくる回すジェスチャーを見せる者-。
高さ3メートルの工事車両から見える沖縄の景色はどのように映っているのか。運転手の表情は千差万別だった。【琉球新報電子版】