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「琉球襲来」J2席巻 FC琉球、開幕後4連勝

 サッカーJ2のFC琉球は徳島ヴォルティス戦(16日)を2―1で勝利し、開幕4連勝を挙げた。シーズン開幕からおよそ1カ月。勝ち続けているのは琉球と柏レイソルのみ。琉球は得失点差で柏を上回り、現在単独首位にいる。J2昇格組の開幕連勝記録を更新し、「ホーム無敗」もJ3時代の2017年9月から24試合連続となり、ファンと一体となった戦いで白星を重ね続ける。1試合平均2点以上挙げるなど、樋口靖洋監督が始動時に掲げた「勝ち切るサッカー」を体現し、J2元年も多くの県民を魅了している。


ミニゲーム中、声を張り上げ、選手に指示する樋口靖洋監督=20日、西原町の東崎運動公園サッカー場

 今季から新たに、J1~J3の全カテゴリーで指導歴がある樋口監督が指揮を執り、選手も主力を含めて半分以上が入れ替わった。最古参の富所悠、左サイドバックの徳元悠平(糸満市出身)ら昨季活躍した選手に加え、中盤にはJ1経験のある上里一将(宮古島市出身)と風間宏希、ワントップに鈴木孝司を置き、さらに攻撃的なチームへと成長した。

 開幕のアビスパ福岡、第2節の大宮アルディージャはいずれもJ1経験がある実力チームだったが、3―1、4―3で勝利。大宮戦はリードを詰められ1点差になっても、守護神ダニー・カルバハルがゴールを死守した。

 第3節の愛媛FC戦は攻守がかみ合い最後まで集中力を切らさず、2―0で完全勝利。徳島戦は琉球のパスサッカーを研究され、主力の中川風希が直前に横浜F・マリノスへ電撃移籍した難しい試合だったにもかかわらず、2―1でしっかり勝ちきった。

 全4試合いずれも先制した。途中で追い付かれても後半に勝ち越す粘り強さがあり、破壊力ある攻撃はJ2でも他チームを一枚上回っている。

◆90分間、攻めの姿勢 樋口靖洋監督に聞く

 樋口靖洋監督は攻撃的な琉球のサッカーを継承、発展し「勝ち切るサッカー」でこの4戦を制した。好発進の要因や今後の課題などを聞いた。
(聞き手・喜屋武研伍)

 ―J2元年で開幕4連勝。好調なスタートを切った。

 「結果もうれしいが、選手たちが良い準備をするというサイクルが、結果につながっていると感じる。4試合とも琉球が先制しているが、そのまま突き放すのは本当に難しい。チームが攻める姿勢を失わず、追加点を取れている」

 ―総得点は11点で、J2で唯一の2桁台。

 「11点のうち、ほとんどをFWの鈴木孝司や上門知樹らが決めている。後ろからつなぎながら、決めるのは前のポジションの選手で素晴らしい形。ボールが動いているから、選手が決めるべき場所にいて、しっかり決めてくれている」

 ―今季の琉球は昨季と何が大きく違うか。

 「昨季に比べ、縦にボールを入れるパターンが多くなっている。足元にパスを受けると、すぐに攻撃のスイッチを入れる。チーム全体でそういったことが共有されており、相手をいろいろな崩し方で攻めている」

 ―特に上里一将、風間宏希の2ボランチが中盤で攻守のつなぎ役として能力を発揮している。

 「(この2人は)得点シーンの3本前には必ず絡んでいる。2人からパスを受けると、どういうサッカーをするか全員が想像しやすい。つなぎ役ではなく、チームの潤滑油の役割を果たしている。2人は琉球のサッカーがどのようにゴールに向かっていくか、理解してくれている」

 ―前節の徳島戦は、攻撃の起点でもある琉球の2ボランチがつぶされるなど、よく研究していた。

 「難しい試合というのはこれまでと変わらないが、琉球のパスワークの出どころ、受けどころを抑えられていた。パスワークは琉球の強みでもある。相手に対策された時、(相手の反応を見てから反応する)リアクションするのではなく、(自ら仕掛ける)アクションして上回らないといけない」

 ―まだまだ続くJ2シーズンに向けて。

 「守りに入るのではなく、やることを整理して発展させる。まずはホームで勝ち続けて、サポーターと共に喜びたい。一度ホームに試合を見にきて、J2の魅力を少しでも感じてもらいたい」









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