玩具メーカーのタカラトミーが沖縄県那覇市消防局所有のハイパーミストブロアー車をミニカー「トミカ」として商品化し、那覇市に贈呈した。16日から全国の玩具専門店や百貨店、インターネットショップなどでの販売が始まっている。14日に那覇市消防局で開かれた贈呈式で、トミカの商品とトミカシリーズで制作された那覇市消防局のジオラマが贈呈された。
ハイパーミストブロアー車は全国で唯一、那覇市消防局だけが所有する。噴霧放水によるミストや秒速39メートルの風を発生させることができ、自走式の大型ファン部分はリモコンで遠隔操作ができる。贈呈式後にハイパーミストブロアー車による消火活動の実演もあり、集まった子どもたちが楽しそうに見守った。
商品化は、那覇市消防局が新たな防災広報として公民連携の仕組みを活用し、消防局からタカラトミーに制作を依頼して実現した。
タカラトミーの小島一洋社長は「おもちゃを通し人の命を守ることや防災について学んでほしい」と述べた。城間幹子市長は「子どもたちが消防を身近に感じることができる」と期待した。