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「みんなで食べると楽しい」 学校で100円朝ご飯 名護市の屋部中、有志が運営 朝食の欠食に対応、生徒の居場所づくりにも

名桜大生(右)と会話しながら食事する生徒たち=14日、名護市の屋部中学校

 【名護】沖縄県名護市立屋部中学校(宮里嘉昌校長)で、昨年9月から生徒に朝食を提供する取り組みが始まっている。有志で作る実行委員会の主催で「屋部の浦食堂」と題して毎週火曜と木曜の週2回、1食100円で朝食を振る舞っている。授業前に友人同士で朝食を食べる生徒の姿も見られ、宮里校長は「生徒の居場所づくりにもなっている」と話している。

 実行委を設立したのはNPOで学習支援などに取り組む宮里辰宏さん(43)。学校と地域の懇談会で「朝食を食べない生徒が多い」と聞き、企画した。「体のリズムの改善につながれば」と話す。家庭科室を利用し、食堂は名桜大学の学生らや地域の人たちの協力も得て開いており、毎回10人前後の生徒が利用する。

 本年度最後の開催となった14日、午前7時ごろから学生やボランティアなど約10人が家庭科室に集まり、準備を始めた。メニューはご飯、クリームシチュー、卵焼き、サラダ。食材を切ったり煮込んだりするなど分担して調理を進めた。

 初めて食堂を訪れた2年の岸本輝一さん(14)は「朝食は家で食べるけれど(タイミングが合わずに)家族みんなで食べることは少ない。みんなで朝食を食べて楽しい」と喜んでいた。

 当初から運営に関わっている名桜大学4年の岡野京介さん(22)は「学校で朝食を取ることで、家族団らんの時間が減ると考えていた」というが、約半年間、朝食を楽しむ子どもたちの様子を見て「子どもたちのコミュニティーになってくれていると感じる」と成果を実感していた。