1万8千人分の個人情報紛失 豊見城市 庁舎移転作業で破棄か


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 【豊見城】沖縄県豊見城市が昨年12月28日から今年1月4日までの間に、市社会福祉課が管理していた市民のべ約1万8千人分の個人情報が入ったハードディスク1個を紛失していたことが27日、分かった。山川仁市長が同日、市議会議員へ説明し報道陣の取材に答えた。

 山川市長によると、昨年12月中旬から始まった新庁舎への移転作業の中で誤って廃棄された可能性が高く、現時点で情報漏えいは確認されていない。ハードディスクには生活保護や臨時福祉給付金などに関する個人情報が含まれていた。

 公表までに約2カ月半を要したことについて山川市長は「全庁で捜索し、市の顧問弁護士に対応方法を相談していた」と説明した。

 廃棄物は、専門業者が1月4日に破砕処理しており、その中にハードディスクが含まれていたか確認はできなかったという。

 山川市長は27日、市ホームページで市民への謝罪文を掲載し、原因として職員の連携不足や媒体管理の重要性の認識不足を挙げた。