キングス4連勝 福岡を圧倒86―70 Bリーグ第52戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は31日、福岡県の照葉積水ハウスアリーナでライジングゼファー福岡(同6位)と今季第52戦を行い、86―70で勝利した。4連勝し、成績は34勝18敗となった。ジェフ・エアーズがけがから復帰したキングスは、試合開始から3点弾が高い精度で決まり、30日同様に主導権を握った。さらに強度を上げた守備で相手のシュートミスから速攻につなげるなど、攻撃への展開も早く、福岡を圧倒し続けた。次戦は3日、愛知県のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。

▽Bリーグ1部(照葉積水ハウスアリーナ、2166人)
キングス(34勝18敗)
 86―70(19―15,18―13,25―17,24―25)
福  岡(11勝41敗)

◆好守備で4連勝

 佐々宜央HC(キングス)の話 走れるチャンスにに走る事は体現できた。でも、18ターンオーバーはしょっぱいな。守備の強度が上がっている。あとはリバウンドも。守備で頑張れているのが4連勝につながっている。

◆3点弾量産、古川が口火

 キングスは序盤からインサイドを攻めつつ、外に位置取る各選手が3点弾を決め続けた。最終的に3点弾の成功率は50%、堅い守備もあり、第3Qまででリードを広げ、終盤はオールコートのしつこい守備で応戦してきた福岡に流れが傾きかけたが、追い上げは許さず4連勝となった。

 3点弾を量産する口火を切ったのは古川孝敏。福岡の外国人選手がゴール下で構える中、並里成のアシストや田代直希からのキックアウトから素早い動きでシュートを決め、そこに田代や岸本らが続いた。古川は「周りの選手に生かしてもらったシュートが入ったので気持ちよくプレーできた」と期待に応えた。

 足首を負傷していたジェフ・エアーズも復帰し、守備の要として計12リバウンド。起点となる相手外国人選手2人にアイラ・ブラウンも体を張った。ゴール下の徹底守備が、第3Qには2連続で速攻からのダンクにつながり、敵地に駆け付けたキングスファンを喜ばせた。

 しかし、中盤からパスミスなどが目立ち、ターンオーバーは計18。リズムを崩す福岡に引きずられるような時間帯もあった。古川は「全員で守備を意識して取り組めたのは良かったが。最後の締めで相手にいいようにやられた。チャンピオンシップに向けて同じようにならないようにしたい」と気を引き締めた。