キングスCS持ち越し 名古屋Dに60―74


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は3日、愛知県のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同3位)と今季第53戦を行い、60―74で競り負けた。成績は34勝19敗。互いに激しい守備で競り合い続けながら前半を27―27で折り返し、後半も接戦が続いた。しかし、第4クオーター(Q)で名古屋Dが得意とする3点弾などの連続失点を許すと、その勢いを止められず、振り切られた。名古屋Dに負けたことで、チャンピオンシップ進出は持ち越しとなった。次戦は6、7の両日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズと対戦する。

◇3点弾にペース奪われ

 キングスと名古屋Dともにチャンピオンシップ(CS)進出を懸けて負けられない接戦を演じたが、終盤に名古屋Dが強みとする3点弾でペースを奪われ、14点差で敗れた。CS確定は週末の京都ハンナリーズ戦に持ち越された。佐々宜央HCは6、7日のホーム戦に向けて「アウェー戦が続き選手の疲労もあったので、ホームで勝利を目指したい」と、切り替えた。

 外角シュートを得意とするキングスと名古屋D。前半から両チームのガード陣をはじめ、相手の強みを消す激しい守備を見せる。その中で守備で活躍していた名古屋のヒルトン・アームストロングがファウルトラブルでベンチに下がり、キングス優勢になるかと思いきや、後半に名古屋の3点弾成功率が急上昇した。

 3点を追う第4Qの出だしで連続失点。さらにミスも重なり7点ビハインド。守備で食らいついたが、気迫で勝る名古屋のミドルやフローターが次々と決まり、第4Qだけでは13―24と差をつけられた。

 3点弾成功率は、キングスは10・5%で名古屋Dが37・5%。リバウンド数ではキングスが上回ったが、ターンオーバーはキングス13に名古屋D8。劣勢の中で攻撃を機能させられず、勝利を奪われた内容だった。16得点13リバウンドと気を吐いたジェフ・エアーズは「名古屋を賞賛したいが、僕らもCSに向けて負けられない。一つ一つ反省しながら積極的に次に進んでいく」と、語った。

◇相手を乗らせてしまった

 佐々宜央HC(キングス)の話 お互いが守備の強度を高め、アウトサイドショットを注意していた。その中で、名古屋は後半にシュートが入り出し、琉球はやらなきゃいけない守備をできず、相手を乗らせてしまった。