辺野古 酒気帯び警備 セントラル社 検知後も乗船


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埋め立て工事が進む新基地建設現場=3月13日午前11時47分、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で海上警備を受注するセントラル警備保障(東京)が、酒気帯び状態の従業員を乗船させての警備業務に就かせていたことが3日までに分かった。複数の関係者が証言した。

 複数の関係者によると、出航前の朝礼時に一人一人の呼気中のアルコールを調べるという。基準に抵触するアルコール濃度が検出された場合、いったんは本部に問い合わせて判断をあおぐ。その基準は当初、「ゼロ」だったが、現在は呼気1リットル当たり0・09ミリとなっている。防衛局から求められる人数を満たさなければならないため、結局そのまま乗船させるのが通例だという。酒気帯び状態で操船までさせた事例があるかどうかは不明だ。

 今年3月、従業員の一人から道路交通法上の酒気帯び運転の基準である「呼気1リットル当たり0・15ミリ」を上回る0・2ミリ以上が検出された。この従業員は乗船して勤務したが、出勤時には車を運転しており、道交法違反だった恐れがある。

 本紙は3日、セントラル社に問い合わせたが「担当者が不在だ」として回答を得られなかった。