FC琉球、J2初黒星 4位後退


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 サッカー明治安田J2の第7節、FC琉球は3日、千葉県千葉市のフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド市原・千葉と対戦し、0―1で敗れた。琉球はJ2昇格後で初めての黒星となり、首位から4位に下がった。

 琉球は主要選手を欠く中でも細かくパスをつなぎ、中央、両サイドと多様に攻め入るが、千葉のラインをコンパクトに保った組織的な守備に防がれた。34分、千葉に先制され、交代選手を用いて攻撃のリズムを変えるがゴールを揺らすことはなかった。

 次戦は7日午後4時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで柏レイソルと対戦する。

(1)フクアリ
千葉 2勝3分け2敗(9)
 1―0(1―0,0―0)
琉球 4勝2分け1敗(14)
▽得点者 【千】 佐藤寿(1)
▽観客 8313人

◇「戦う恐怖感じた」 一時の隙突かれ失点

 「コンディションによるものなのか、気の緩みなのか」(樋口靖洋監督)。前節の山口戦から中三日での試合、一時強度が下がった守備を突破された。琉球も多様な攻撃で12本のシュートを放つも、千葉の組織的な守備に跳ね返される。長く険しいJ2で、「戦う恐怖を感じた」試合だった。

 連戦により、攻守の要・上里一将と、SBの西岡大志が今節は欠場。上里の代わりに小松駿太、SBに増谷幸祐、CBに福井諒司を起用した。序盤は効果的にパスを回し、主導権を握り何度か決定機をつくるが、最後の最後でかみ合わない。25分を過ぎた時、波状攻撃を仕掛けてくる千葉に押され、先制を許した。

 突破力のある河合秀人、守備裏の抜け出しに優れた和田凌を投入して攻撃のリズムを変えるも、連動性の高い千葉の守備に再三防がれた。何度か好機をつくったが、ネットを揺らすことはなかった。

 敗戦にも「小松、風間宏希(の2ボランチ)は思っていたよりも良かった。チームとしてやれた部分もあっった」。ある程度固定してきたメンバーを大幅に変えても、戦えることは分かった。次戦はホーム26試合連続無敗記録の懸かった柏との大一番。「勝ちきって記録をつくりたい」と必勝を誓った。