沖縄都市モノレール(那覇市、美里義雅社長)が4日までにまとめた2018年度乗客数の速報値は、前年度比5・02%増(91万690人増)の1905万7176人と初めて1900万人台を突破した。過去最多を更新するのは7年連続で、対前年度比では9年連続の増加となった。
外国人を中心とした観光客の利用が増えているのに加えて地元客も順調に推移した。18年4月から月~木曜に各10本、金曜に6本の増便を実施したほか、観光シーズンや年度末は本数の多い金曜ダイヤで平日運行するなど、ダイヤの改善も増加の要因となった。
1日当たりの平均乗客数は、前年度よりも2639人多い5万2355人となった。開業した03年の平均乗客数が3万1905人だったため、1日の利用者は2万人余り増えている。
観光客を中心とした乗客の増加に伴って車両内の混雑が課題となっているが、早ければ今夏に浦添延長区間の開業が控えており、19年度もさらなる乗客の増加が確実視されている。今後の需要増への抜本的な対応として、県や国では現在の2両編成を3両に増やす方向で検討を進めている。