「実現可能な危険性除去を」 玉城デニー知事、就任半年で抱負


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玉城デニー氏

 就任から半年を迎えた玉城デニー沖縄県知事は4日、本紙の取材に応じ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「辺野古の埋め立てを中断し、実現可能な普天間飛行場の危険性除去を模索していきたい」と抱負を語った。埋め立て反対が7割を示した県民投票後も工事を続ける政府に「普天間飛行場の一日も早い危険性除去が最大の目標だ。政府は辺野古の埋め立てより早い危険性除去について全く考えが回らないという状況で、非常に遺憾だ」と述べた。

 県が代替地を提案することは否定し「政府は思考停止し、人権感覚もまひしているかのような状態だ。われわれは常に動いて問題を提起し続ける」と強調した。日米特別行動委員会(SACO)に沖縄を加えた「SACWO(サコワ)」の提唱や、有識者からの意見聴取を進める考えを示した。

 就任後を振り返り「副知事・部長をはじめ県庁職員の皆さんに全力で支えていただいている。さらに気持ちを引き締めて精進したい」と話した。