「開かれた候補者選考」に賛同5340筆 県政与党に市民参加型会議設置求める 夏の参院選で100人委員会


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署名活動の状況について説明する「県民の声」100人委員会のメンバー=5日、県庁記者クラブ

 夏の参院選に向け、県政与党に対し「県民に開かれた候補者選考会議」の設置を求めている「『県民の声』100人委員会」は5日、県庁で記者会見し、同会の活動に賛同する署名が、電子署名も合わせて5340筆集まったことを発表した。

 その上で、改めて市民参加型の「県民選考会議」の設置や公募による選考、公開プレゼンテーションの開催の3点を求めた。

 100人委員会は昨年9月の県知事選で玉城デニー知事を応援した県民有志を中心に結成した。共同世話人にノンフィクションライターの渡瀬夏彦氏ら10人が就任したほか、相談役に金秀グループ呉屋守将会長が就いた。同会は今後もネット上に限り、署名活動を続ける方針。

 会見で渡瀬氏は「特定の候補者を応援しているわけではない。候補者の選考方法が分かりづらく、再考してほしい。公募期間をおき、開かれた候補者選びをやってほしい」と述べた。

 委員会は4日、県政与党各党に選考会議の設置などを求める要望書を提出した。ただ与党各党はいずれも本紙の取材に対し「要望書への対応は現時点で考えていない」とした。

 参院選沖縄選挙区を巡っては、社大党から出馬要請を受けている琉球大法科大学院名誉教授の高良鉄美氏(65)が6日に会見を開き、要請を受諾する予定。