お墓の前でごちそう広げてピクニック? 沖縄で「清明祭」 あの世の先祖に感謝 


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墓前でオードブルのごちそうを分け合い、だんらんの時間を過ごす親族=6日、那覇市の識名霊園(田中芳撮影)

 5日の清明入り後初めての週末となった6日、県内各地で清明祭(シーミー)を迎えた家族の姿が見られた。本島地方は高気圧に覆われ、うるま市では26・4度と今年の最高気温を観測。青空の下、家族らは墓前でごちそうをお供えし、先祖への感謝を込めた。

 この日、各地の最高気温は平年より1~3度上回り、名護市で25・9度、那覇市で25・5度と暖かい空気が流れた。

 那覇市の識名霊園では、伊豆味正栄さん(71)=那覇市=の家族・親族ら約20人が集まり、果物やオードブルを墓前に、線香をたいて先祖に手を合わせた。

 伊豆味さんの孫の梨子さん(12)=首里中1年=と、真子さん(9)=城南小4年=はうちかびを燃やし、「火が熱かったけど、先祖に届いたらうれしい」と笑顔で話した。

 7日はおおむね晴れるが、午後は所により曇り一時弱い雨が降る見込み。