高良鉄美氏 出馬を受諾 参院沖縄選挙区 「オール沖縄」強調


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
高良鉄美氏

 夏の参院選沖縄選挙区を巡り、社大党から出馬要請を受けていた元琉球大法科大学院教授の高良鉄美氏(65)が6日、那覇市の八汐荘で会見を開き、「平和憲法がないがしろにされている。国会の場で追求したいという気持ちで決意を新たにした」と要請を受諾することを表明した。

 高良氏は「オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の閉鎖撤去、辺野古の新基地建設断念を求める建白書の実現を目指し行動する」と述べ、「オール沖縄」の候補者という立場を示した。社大党は近く、県政与党などでつくる調整会議に高良氏の支援を求める。

 一方でオール沖縄陣営には、玉城デニー知事を支持する無党派層の有志が「『県民の声』100人委員会」を立ち上げて開かれた選考を求めるなど、社大党の選考過程に不満を示す動きがある。高良氏は「県民の声は無視できない。そうした議論は必要で、対話は続けていく」と述べつつ、参院選までの選考のやり直しについては「タイムリミットだと思う」と改めて出馬の意向を示した。

 高良氏は1954年生まれ、那覇市出身。九州大大学院博士課程修了。専攻は憲法、米軍基地問題。3月末で琉球大学を退官した。

 参院選沖縄選挙区にはシンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)も自民公認で出馬する。