「新しい自分に出会って」 安座間美優が初写真集 石垣島で撮影


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「これまでとは違った新しい自分に出会ってほしい」と語る安座間美優=那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)

 那覇市出身のモデル、女優の安座間美優(みゅう)がこのほど初の写真集「Mew」=写真=(ワニブックス)を発売した。自身の名前「美優」と「新しい」を意味する「New」をかけたタイトルには服を見せるモデルの安座間とは違った、素顔や水着姿など、意欲的なショットが際立つ。「これまで見たことのない新しい自分に出会ってほしい」と写真に思いを込めている。

 小学4年の時に沖縄アクターズスクールに入り、芸能界への道に進む。高校時代、ファッション誌「SEVENTEEN」で全国デビューし、以後「non―no」「CanCam(キャンキャン)」「AneCan(アネキャン)」などの専属モデルとして活躍している。ただ、これまで自身の写真集を出すことはなかった。「アクターズの頃から写真集を出したいと思っていた。話が来た時は30代なので『私でいいの?』と思ったが、ずっと夢だったのですぐに承諾した」

 撮影したのは11月下旬の石垣島。島の大自然に溶けこみながら、柔和な笑顔と鍛え上げた体、大人っぽい容姿に目を奪われる。「海外でモデルらしく撮るのも憧れるが、それだと雑誌の延長だと思ったので、自分をさらけ出すためにも沖縄で自分の素を撮るのがいいと思った。寒さに耐えながら海や水の中にも入った(笑)」

写真集「Mew」

 写真選びには時間をかけ、友人や親にも相談した。「第三者の意見も聞きたかったので、みんながこれがいいと思う写真をセレクトした。完成した時は喜びでいっぱいだった」

 写真集では沖縄そばをすすったり、やちむんの店で器を見たりと普段の表情も多く見せる。「沖縄に帰ったら必ず沖縄そばを食べる。器が好きなので、壺屋や読谷を訪れて、やちむんを見て回る。お気に入りの器を見つけるとつい買ってしまう」と照れながら笑う。

 上京して16年。古里沖縄への思いは強い。「沖縄の人に一番見てもらいたい。友人や親戚、沖縄で応援してくれている人たちに写真集を出したよーって一緒に喜んでもらえたら、もっと頑張ろうって気持ちになれる」

 写真集「Mew」は税抜き3000円。

 (金城実倫)