キングス、延長制す 名古屋Dに75ー68 エアーズの3点弾決まる Bリーグ第56戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は10日、沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同2位)と今季第56戦を行い、75―68で勝利した。通算成績37勝19敗となった。

 キングスは第1Qは激しい守備で開始から4分間、無失点とするも次第に名古屋Dの素早いパス回しから高確率でシュートを決められる。後半は3点弾の確立も上がり、ケビン・ジョーンズらが決め始め、試合終了間際1・5秒で並里成のフリースローで追い付く。オーバータイム(延長)に突入するも、ジェフ・エアーズの3点弾などが決まり、ファールゲームに持ち込もうとした名古屋Dを振り切った。キングスは次戦、13、14日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦する。

▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、3230人)
キングス(37勝19敗)
 75―68(12―14,14―14,21―19,16―16,延長12―5)
名古屋ドルフィンズ(30勝26敗)

◆攻撃手こずった

 佐々宜央HC(キングス)の話 オフェンスで手こずった。守備のコンセプトが崩れず、僕ららしい守備を45分間していたのが良かった。CSで対戦の可能性もあるが外国籍選手2人の守備にどのように対応するかが大切になってくる。

◆負けたがいい試合

 梶山信吾(名古屋D)の話 負けはしたがいいゲームだった。リバウンドをあと一つ取れていれば、という悔しい試合だった。理由は分かっているのでこの負けを無駄にせずに、あと4試合勝ちに行きたい。

◆要所でエアーズ3P/激しい守備も最後まで

キングス―名古屋 第3Q 3点弾を打つキングスのジェフ・エアーズ=10日、沖縄市体育館(ジャン松元撮影)

 互いに一歩も引かない試合は40分では決着が付かず、オーバータイム(延長)へ突入した。それでも会場に集まったキングスブースターは声援をかけ続けた。オーバータイムではジェフ・エアーズの3点弾をきっかけに、点差を離して75―68で振り切った。試合後に総立ちの観客に向かい、エアーズは「皆さんのおかげでこのような結果になった。CSに向けて、力を貸してください」と勝利をファンとともに喜び合った。

 第1Qは堅守を保ったが、前半は2点のリードを許し折り返した。後半も橋本竜馬や須田侑太郎らが前からプレッシャーをかける守備は継続された。攻撃でもシュートが次第に入り始め、橋本のアシストからケビン・ジョーンズの3点弾が連続で決まり、点差が縮まる。第4Q終了間際に並里成のフリースローで追い付いた。オーバータームではファウルゲームに持ち込まれるも逃げ切った。

 このまま行けば名古屋DとはCSで対戦する可能性もある。その相手に最後まで、守備の激しさを保ち続けることができた。それでも橋本は「CSでは攻撃が決まることは少ない。簡単に得点を奪われるミスは減らしたい」と守備でのさらなる連係向上に意欲を見せる。攻守で活躍したエアーズは「後半からの流れや仲間を信じて無心で打っていた。これからも細かいところをしっかり確認していきたい」とさらなる成長を誓う。
 (屋嘉部長将)