DVコーチに無期限活動禁止処分 日本サッカー協会 教え子に暴力と暴言


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 沖縄県内にあったサッカークラブでコーチを務めていた男性(45)が、当時交際していた教え子の女性(25)に暴言をはいて暴力を振るったり借金を強要したりした問題で、日本サッカー協会が今年1月、男性に対しサッカー活動を無期限禁止にする懲罰処分を下していたことが11日、分かった。処分日は1月7日付。男性が保有していた指導者ライセンスは停止となり、選手としても公式戦に出場できない。

 県サッカー協会によると、女性が2015年に男性に対し損害賠償請求訴訟を起こし、3年後に勝訴判決が確定したことを踏まえ、日本サッカー協会裁定委員会が懲罰処分を下した。男性は口頭では不服を述べていたが、文書での回答はなかったため正式に処分が決まったという。

 現在は県外に在住し、強要された借金の返済に追われる女性は「さらなる被害者を出したくなかったので、男性が指導者として子どもに関わることができなくなって安心した。ライセンスの取得や更新時には技術だけでなく、周囲の評価などを細かく見ていく仕組みがあった方がいいと思う」と話した。