自民沖縄県連が告発状を提出 屋良朝博氏に説明責任求める 衆院沖縄3区補選


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
屋良朝博氏の選挙公報などで経歴の一部が誤っていたことを受け、屋良氏を告発すると発表する自民党県連の中川京貴会長(左)、島袋大幹事長(中央)ら=12日、沖縄市

 21日投開票の衆院沖縄3区補欠選挙に立候補している屋良朝博氏(56)=無所属・新=の選挙公報などに誤った経歴が記載されたことを受け、自民党県連は12日、「公職選挙法第235条の虚偽事項の公表罪に当たる」として金城暁県連事務局長名で沖縄署に告発状を提出した。今後、県警が告発状を受理するか判断する。

 同日、沖縄市の花城大輔県議(自民)の後援会事務所で会見を開いた島袋大県連幹事長は、屋良陣営が告示前に発行したビラにも屋良氏の経歴に「虚偽がある」として「屋良氏本人の弁解と異なり納得できない。選挙戦の中で疑惑解明に向けて説明責任を果たすべきだ」と批判した。

 島袋氏が指摘するビラは屋良氏の後援組織である「沖縄の未来を拓く会」が発行した内部資料で、ビラにも経歴がハワイ大東西センターの「客員研究員」ではなく「客員教授」と記載されている。

 会見に同席した二宮千明弁護士は、屋良氏本人が事前に選挙公報などを確認していないことに「候補者本人の責任で提出するもので、本人が見ていないのはあり得ない」と批判した。

 一方、中川京貴県連会長は「既に期日前投票を済ませた有権者への説明責任もある」と語った。