沖縄の城に泊まるような体験を 「星のや沖縄」2020年春オープン 星野リゾート最上級ブランド


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】国内を中心に高級温泉旅館やリゾートホテルの運営を手掛ける星野リゾート(長野県、星野佳路代表)は16日、東京国際フォーラムで会見し、読谷村儀間で建設を進めている施設の名称を、同社の最上級ブランドを冠した「星のや沖縄」に決定したと発表した。同ブランドでは8軒目で、県内では「星のや竹富島」に続いて2軒目。沖縄本島では「星のや」ブランドの初進出となる。

「星のや沖縄」のイメージ図(星野リゾート提供)

 「星のや沖縄」は2019年10月に予約を開始し、20年春の開業を目指す。客室数は100室で、宿泊料金は1泊1室8万円~30万円を予定する。

 全ての客室から正面に海を眺められる。宿泊施設は沖縄の史跡「グスク」からインスピレーションを得た塀に囲まれ、沖縄らしい建物と滞在を演出する。

 会見で星野代表は「沖縄文化を捉えながら(竹富島とは)違った滞在を楽しんでももらえるかを一番のテーマにしている」と説明。古民家風の「星のや竹富島」との違いとして、海側以外を城壁のような壁に囲まれた構造などを挙げ「グスクに泊まるような体験をしていただきたい」と話した。

 「星のや」ブランドを1県で2カ所に展開するのは初めてとなることについては、「有名観光地に星野の拠点があることを期待している方が多い。沖縄本島という大事なデスティネーション(目的地)で商品を提供したい」と狙いを語った。

 また、「星のや」の宿泊施設ではスマートフォンなどのデジタル機器から離れて、地域の自然や文化とふれ合うプログラム「脱デジタル滞在」の通年提供を始めると発表した。竹富島ではサバニこぎや釣りに没頭できる2泊3日のプランを提供する。