パラシュート降下訓練中の米兵が畑に落下 村に事前通告なし 伊江島


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 【伊江】17日午前8時半ごろ、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中だった米兵1人がフェンスを越えて落下した。伊江村などによると、落下したのは提供施設区域外の西江上の畑で、フェンスから100メートル余り離れた地点。家屋や農作物に被害はなく、米兵にけがはなかった。

 訓練実施について米軍や沖縄防衛局から村への事前通知は定められておらず、今回も連絡はなかった。駐在員から連絡を受けて村の担当者が駆け付けた時には米兵の姿はなく、パラシュートも既に撤去されていたという。

 伊江島では、米軍の降下訓練中にフェンス外に物資や兵士が落下する事故がたびたび起きている。伊江島補助飛行場に隣接する真謝区の平安山良尚区長(57)は「先日も、民家の上空で降下訓練をしているのを目撃した。何度抗議しても聞く耳を持たず、やりたい放題だ。伊江島の米軍施設は、復帰前の運用が今も続いている」と憤った。