2氏の攻防最終盤 衆院3区補選 14市町村、あす投開票


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有権者と握手でスキンシップを図る島尻安伊子氏=19日、沖縄市登川
有権者と握手でスキンシップを図る屋良朝博氏=19日、うるま市の浜比嘉島

 玉城デニー知事の知事選出馬に伴う衆院沖縄3区補欠選挙は21日、投開票される。「オール沖縄」陣営が推すフリージャーナリストで新人の屋良朝博氏(56)=無所属=と、元沖縄北方担当相で新人の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明、維新推薦=は19日、大票田の沖縄市、うるま市などで遊説し、支持拡大に向けて最終盤の攻防を繰り広げた。

 屋良氏は、早朝から沖縄市高原での手振りを皮切りに、うるま市の与那城や勝連、浜比嘉島など4島を中心に街宣カーで駆け回った。浜比嘉島の浜区では車を降りて直接有権者に声を掛けた。「辺野古の海を埋め立てず、自然を守り、子どもや孫に明るい未来を引き継ごう。皆で知恵を絞り、自分たちの足で立てる社会をつくっていく」と言葉に力を込めた。

 島尻氏は沖縄市の山里三差路付近で街頭演説を開始し、市内の住宅街を中心に駆け回った。市登川の商業施設で買い物客と交流するなど有権者に積極的に顔を見せた。知花交差点でのスポット演説では「皆さまから子どもの居場所不足や支援員の増員という具体的な要望がある。県民の暮らしを充実させていく仕事を私にやらせてほしい」と力強く訴えた。

 沖縄3区を構成する自治体は沖縄市とうるま市、恩納村以北の14市町村。

 19日までの選挙人名簿登録者数は31万3031人(男15万3939人、女15万9092人)、海外に居住する有権者(在外選挙人)は1579人。20日まで各市町村選挙管理委員会で期日前投票ができる。