オリオンが缶チューハイ 来月14日発売 沖縄県産素材を活用


この記事を書いた人 大森 茂夫

 オリオンビール(浦添市、與那嶺清社長)が5月14日に同社としては初となる缶チューハイを発売する。沖縄県産の素材を活用した製品を発売する予定で、沖縄らしさを前面に押し出したオリオンブランドを確立して既存のチューハイ製品と差別化を図る。2019年度の出荷目標は500キロリットルで、県内を中心に販売する。県外や海外への展開については今後、検討するという。

 5月14日に販売するチューハイは3種類で、350ミリリットル缶と500ミリリットル缶をそろえる。チューハイの原料はJAおきなわから調達する。第1弾となる商品の販売以降は、消費者のニーズを把握しながら新たな商品を開発する。県内企業とコラボレーションしたチューハイ製品の発売も視野に入れる。オリオンの担当者は「沖縄の皆さまに親しみのある素材や、初めて知る素材を生かしてオリオンのチューハイを生み出したい」と話した。

 発泡酒と第三のビールを含むビール類の出荷量は14年連続で最低を更新する一方で、消費者の好みの多様化に伴ってチューハイなどの市場は拡大している。オリオンはチューハイ市場への参入を狙い5年ほど前から研究を進めていた。オリオンブランドのチューハイを若い世代にも飲んでもらい、ビール類の消費につなげることも目指している。