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キングス粘り勝ち 滋賀に69―63 Bリーグ第59戦

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は20日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズ(同5位)と今季第59戦を行い、69―63で勝利した。出だしは滋賀の勢いに押され気味だったキングスだが、橋本竜馬の粘りの守備とゲームコントロールで第2クオーター(Q)に逆転した。第4Qは田代直希の負傷退場のトラブルがあったが、残り1分弱で並里成のアシストでケビン・ジョーンズがダンクを決めて優勢を維持するキングス。追いすがる滋賀の攻撃に耐え、しっかり時間を使う戦略でそのまま逃げ切った。次戦は今季最終戦で、21日午後6時5分から同体育館で滋賀と対戦する。

▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、3233人)
キングス 39勝20敗
 69―63 (12―16,22―9,15―21,20―17)
滋  賀 18勝41敗

 【評】キングスは序盤、滋賀のマンツーマンとゾーンを自在に切り替えるディフェンスに対応し切れず、外角シュートの成功率が低迷したが、徐々に攻略し前半を9点リードで折り返す。後半はディフェンスの強度を上げ、滋賀のターンオーバーを誘発。3Q終盤で滋賀の点取り屋、アレン・ダーラムがファウル4つ目でベンチに下がったのを機にインサイドを攻め、キングスが逃げ切った。

◆不安な材料残る

 佐々宜央HC(キングス)の話 一人一人がやりたいオフェンスができず、フラストレーションをためて不安材料しか残らない試合だった。「自分自分」と考えているチームは苦しくなる。ひたむきに自己犠牲ができるチームをつくっていきたい。

◆接戦に成長実感

 ショーン・デニスHC(滋賀)の話 18ターンオーバーから20点を許してしまい、オフェンスリバウンドも多く取られた。この二つが鍵だったが、仕事ができなかった。それでも接戦ができたのはチームの成長を感じる。あと1試合、いい形で終わりたい。



◆橋本、精神的支柱に


キングス―滋賀 第2Q ゴール下に切り込みシュートを決めるキングスの橋本竜馬=20日、沖縄市体育館(田中芳撮影)

 5スチール、ターンオーバーゼロ―。ポイントガードの橋本竜馬がチャンピオンシップ(CS)目前で存在感を増している。

 今季負け越している滋賀を振り切ったものの、ちぐはぐなオフェンスでフラストレーションをため、流れを手放す場面も目立った。橋本は「きっ抗した試合は熱くなることもあるが、冷静にチームの状況を見極めないといけない」と、不安定なチームを支え続けた。

 キングスは第1Q、マンツーマンとゾーンを自在に切り替える滋賀のディフェンスに対応し切れず、シュートの成功率が上がらない。そんな中、橋本は前線から激しいプレッシャーをかけ、前半だけで4スチール。第2Qで滋賀を9得点に抑える原動力となった。

 後半のキングスディフェンスは強度を増し、滋賀のミスを誘って試合を通じ18ターンオーバーを奪った。

 攻撃面でも3点シュート3本を含む、日本人選手トップの11得点を挙げた橋本。佐々宜央HCは「一人だけ大人なバスケをしていた。無理な場面のシュートもない。チームに何が大事かを示してくれている」と太鼓判を押す。

 「負けたら終わりのシリーズ」を目前に、シーズンも残り1試合。「CSでは自分たちの思い通りにいく時間が少ない。オフェンスがうまくいかないことで崩れるチームが、勝てるわけがない」と厳しい自制の言葉を語る橋本が、強い精神力をチームに注入する。
(長嶺真輝)