在沖基地にヘリパッド 衆院3区補選当選の屋良氏 普天間閉鎖へ提起


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初当選から一夜明け、政策などについて質問に答える屋良朝博氏=22日、那覇市泉崎の琉球新報社

 琉球新報は22日、衆院沖縄3区補選で初当選を果たした屋良朝博氏(56)=無所属・新=を那覇市泉崎の琉球新報本社に招き、松元剛編集局長が今後の取り組みについてインタビューした。屋良氏は米軍普天間飛行場の危険性除去についてマイク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大准教授の意見などを念頭に「米海兵隊が必要なヘリなどは5、6機だ。シュワブやハンセンにヘリパッドを設置すれば普天間は数年以内に閉鎖可能となる」との見解を示した。

 屋良氏は米軍再編計画にも触れ「将来的に800人になる在沖米海兵隊の兵力は沖縄に固定する必要はない。辺野古を埋め立てる政策の検証をしなければならない」と指摘した。

 既存の米軍基地内にヘリパッドを設置することが基地の県内移設に当たるのではとの問いについては「合理的な道筋をどう立てるかだ。具体的手法を提起することが重要で、(私の主張を)そのまま実行するわけではない」と述べ、普天間の危険性を除去し、辺野古の埋め立て計画を阻止するための議論提起であることを強調した。

 次期沖縄振興計画については「半世紀以上、中身が変わっていない」とした上で「各省庁からひもつきで予算を取ればいい。それを沖縄特別振興と言えるか精査が必要だ」と述べ、制度として見直す時期にあることを主張した。