こども発達支援センターに変更 那覇市 対象児童拡大、地域支援も強化


社会
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「那覇市療育センター」から名称を変えた「那覇市こども発達支援センター」=12日、那覇市鏡原町

 沖縄県那覇市療育センター(同市鏡原町)の名称が2019年度から「那覇市こども発達支援センター」に変更され、12日にオープニングセレモニーが催された。新たなセンターでは地域の保育園などの児童施設支援を強化する。障がい児と診断されないものの行動が気になる子どもへの支援にも力を入れていく。

 療育センターは当初、未就学の障がい児を支援の対象としていた。だが行動が他の子と違っても障がい児に認定されない子どもに関する相談が近年増えていた。市によると、児童施設からの同様の相談が15年度は210人だったが、18年度には353人に増えた。ニーズに応え、同センターも徐々に支援の対象を広げてきた。

小さなこいのぼりをもらい喜ぶ子どもたち=12日、那覇市こども発達支援センター

 19年度からは、支援の相談があった児童施設に派遣する臨床心理士を1人増員し、児童施設訪問支援事業などを強化する。同センターは「地域で困難を抱えていた子どもたちも広く活用してほしい」と呼び掛けている。

 12日は同センターで、こいのぼり掲揚式と児童福祉週間を記念した感謝状の贈呈も行われた。垣花こども園、鏡原保育園の子どもたちが元気よくダンスを披露した後、みんなでこいのぼりを掲揚した。子どもたちには城間幹子市長と市職員から小さなこいのぼりが贈られた。