命の大切さ学ぶ 殺処分予定の犬を家庭犬へ訓練 沖縄女子学園の園生


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トレーナーの指導の下、マチと触れ合う園生=23日、糸満市真栄平の沖縄女子学園

 【糸満】沖縄県糸満市真栄平の沖縄女子学園(亀田公子園長)は23日、殺処分予定だった犬をトレーニングしながら命の大切さを学び、情緒的成長を目指す「3Re―Smile(スリースマイル)」プロジェクトの開講式を開いた。犬の殺処分数を削減する県の動物愛護プロジェクトに初めて沖縄女子学園が参加。8月まで週2回、園生が雌のマチと信頼関係を築きながら家庭犬用のしつけをし、譲渡する。

 プロジェクトは、再び活躍の場をもらった犬、社会復帰のきっかけをもらった少女、犬の飼い主となる地域住民の3者全てに笑顔をもたらし、人と動物が共存できる地域社会を目指す。

 3人の園生のうち1人が専属トレーナーの指導の下、しつけをする。担当する園生(10代後半)は開講式で「マチが幸せを感じ、私もたくさん成長できるよう責任を持って頑張ります」とスマイル宣言をした。3人で飼い主を募集するポスターも制作する。

 亀田園長は「マチとの関わりの中で命の大切さを学び、心の成長ができるようしっかり頑張っていきましょう」と激励した。