JTA増収減益 19年3月期 旅客収入が過去最高


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 日本トランスオーシャン航空(JTA、那覇市、丸川潔社長)は26日、増収減益の2019年3月期決算を発表した。

 売上高は前期比1・7%増の418億円、経常利益は8・6%減の84億円、当期純利益は2・5%減の61億円だった。

 機材更新が完了したことで航空燃油費と航空機整備費が減少した一方、減価償却費などが増加して減益となった。

 売上高のうち旅客収入は前期比1・4%増の357億円で過去最高を記録した。

 台風による欠航が相次いだことや、台風の影響で関西国際空港が約2週間閉鎖されたことなどで旅客数は0・3%減の290万7千人となったが、石垣―羽田線の夏季増便、那覇―岡山線の一部期間増便など旅客需要に応じて臨時便を設定したことで落ち込みを上回る収入を得た。

 営業費用は前期比4・1%増の330億円だった。増加の要因は減価償却費が大きな割合を占めたが、機内W-Fiや空港ラウンジの整備、旅客システムの更新などサービス向上で積極的な投資も影響した。

 20年3月期の業績見通しは機材更新による提供座席数の増加などで売上高が3・5%増の433億円、機材の減価償却が続き航空燃油費の増加も見込み経常利益は5・7%減の79億円、当期純利益は8・4%減の56億円と予想した。