「ゴーキングス」ブースター一体 会場内外、勝利に歓喜


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キングスの岸本隆一の3点弾が決まり、大喜びするパブリックビューの観客ら=29日午後10時すぎ、那覇市の琉球新報社

 琉球ゴールデンキングスのホーム沖縄市体育館が29日、沸いた。チャンピオンシップ(CS)準決勝進出を懸けた大一番に挑むキングスを後押ししようと、会場には約3600人のブースターが集結。手に汗握る展開に一喜一憂しながら、終了ブザーが鳴る瞬間まで「ゴーキングス」と声をからした。那覇市泉崎の琉球新報社であったパブリックビューイング(PV)も約250人が熱い声援を送り、勝利に酔いしれた。

 会場は試合の出だしから「ディーフェンス」の大合唱。歓声に背中を押され、キングスは厳しい守備から好機をつくり、3点弾や速攻からのアリウープなど随所に見どころを演出。ブースターはその度に両手を挙げて喜びを爆発させた。

 勝負所で4本の3点弾を沈めた岸本隆一主将は試合後、マイクを握り「みなさんのおかげで入った」と感謝。選手とブースターが一体となり2季連続で準決勝への切符をつかみ取った。

 「がんばれー」と声を張り続けた渡慶次小6年の徳原琉詩(りゅうと)さん(11)=読谷村=は「岸本のスリーで勢いに乗った。準決勝も見に来たい」と笑顔を見せた。

 琉球新報社が開催したPV)には試合開始2時間前から列を作り、立ち見も出る中、会場と同様、熱気に包まれた。父親と観戦した金城龍青さん(22)=那覇市=は「チケットは取れなかったけど、みんな一体感があって良かった。今年は完全優勝してほしい」と期待を込めた。