おもちゃ200点新たな持ち主へ 合掌犬が前足合わせてかわいくお清め


社会
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おもちゃのお清めのため手を合わせる(左から)島袋卓代表、コナン、善國乗栄さん=5日、那覇市首里山川町の首里観音堂

 使わなくなったおもちゃを引き取り、必要とする子どもたちに無償で届けようと沖縄科学教材(那覇市)と真宣組(同)は5日、これまで集めた200点以上をお清めする儀式を同市の首里観音堂で執り行った。合掌犬として知られる12歳のチワワ・コナンも参加し、新たな持ち主にも大切に使われるよう手を合わせた。

 ぬいぐるみやミニカー、積み木などを前に、副住職の善國乗栄さんがお経を上げた。コナンもお清めの様子を見詰め、最後は前足をそろえて合掌。善國さんは「高齢だが、子どもたちのために一生懸命やった」とたたえた。

 沖縄科学教材の島袋卓代表によると、同社は絵本を半額で販売するイベントを開いており、その中で保護者から「使わなくなったおもちゃの引き取り先はないか」と相談を受けた。同社と真宣組が協力。おもちゃを集め、修理やクリーニングを施して保管していた。

 今後、児童養護施設などへ届ける予定。島袋代表は「次につなげるため、気持ちの切り替えができた」と安堵(あんど)の表情を見せ、真宣組の南口光男さんは「まだまだ使える物ばかり。少しでも子どもたちが幸せになってもらえたら」と話した。