苦い!でもおいしい 沖縄・糸満市の小学校で「ゴーヤー」出前授業 栽培方法学ぶ


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「苦い」と顔をゆがめながら頑張ってゴーヤージュースを飲む児童ら=8日、糸満市立光洋小学校

 【糸満】糸満市農業戦略産地連絡協議会(会長・大城拡市経済観光部長)は「ゴーヤーの日」の8日、光洋小学校(金城欣也校長)でゴーヤーの魅力を伝える出前授業を開いた。4年生約80人がゴーヤーの栽培方法や栄養価、スーパーでの選び方などを学んだ。JAおきなわ糸満支店(玉城和巳支店長)は市教育委員会に約216キロのゴーヤーを贈り、市内小中学校の給食でゴーヤーチャンプルーとして提供された。

 出前授業では、県南部農業改良普及センター主任技師の新里寿順さんがゴーヤーの栽培方法などを説明。「農家やJAなど多くの人の努力でゴーヤーは作られている。『苦いから食べない』と言わずに、まずは食べてほしい」と語った。ファーマーズマーケットいとまんうまんちゅ市場の髙吉ルリ子さんはゴーヤーの選び方などを紹介した。

 代表の児童がゴーヤーのコップでゴーヤージュースに挑戦。「苦い」と顔をゆがめながら頑張って飲み干し「おいしい」と笑顔を見せた。山下雅崇さん(10)は「ゴーヤーは嫌いだけど、家でお母さんたちが食べさせるので少しずつ食べられるようになった。ゴーヤージュースはおいしくて、飲んだら好きになった」と話した。

 糸満市は2002年にゴーヤーの拠点産地に認定された。16年度の出荷量は約1030トンで県内3位だった。