【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は13日、埋め立て工事の作業を進めた。辺野古沿岸のK9護岸では、台船の土砂がトラックに積み替えられ、次々と基地内へ運ばれた。K8護岸では、砕石がクレーンによって海へと投げ込まれた。
工事に反対する市民らは、抗議船1隻とカヌー9艇に乗り「海を壊す作業をやめろ」と抗議の声を上げた。
辺野古の沖合は、梅雨を目前に太陽が照りつけ、穏やかな海上だった。ウミガメが悠々と泳ぐ姿も見られ、歓声が上がった。ウミガメが通過する際、抗議船や海上保安官の乗ったボートは一時停止し、大海原に向かい泳ぐ姿を見守った。
米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、早朝から工事に反対する市民らが座り込んだ。午前9時半ごろ、工事資材を積んだトラックなど92台が基地内に入った。午後0時半ごろ、2回目の資材の搬入があった。【琉球新報電子版】