与那国で50年に一度の豪雨となったのはなぜ? 梅雨との関係は?


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13日午前9時40分現在の雨の状況(気象庁レーダー・ナウキャストより)

 与那国島で50年に一度の大雨を降らせたのは、南東からと南西から吹き込んだ二つの暖かく湿った空気が、ちょうど与那国島付近でぶつかり合い、雨雲を発達させ続けたことが原因だった。

 沖縄気象台によると、先島地方の北側に伸びた梅雨前線に向かって、日本付近を覆う高気圧のへりに沿って南東から暖かく湿った空気が流れ込んだ。一方、南西の中国・華南付近からも暖かく湿った空気が吹き込んだ。

 強さが拮抗(きっこう)する二つの空気がぶつかるのが与那国島付近だったために、発生した雨雲は付近で停滞。約100キロ離れた竹富町や石垣市ではほとんど雨が降らなかったものの、与那国島では猛烈な雨を降らせたという。