えん沖縄(那覇市)とグループ会社のENグループ(シンガポール)は10日から、県産海ぶどうのシンガポール輸出を始めた。ENグループがシンガポールで運営するEN酒場3店舗で販売し、海ぶどうの単品や刺し身との組み合わせなどで提供している。
本年度は700キロを輸出予定で、2020年は年間1・2トンの輸出を目標にしている。現地の日本料理店やローカル料理店など取り扱い店舗を増やす予定。
シンガポールへの海ぶどうの輸出は、気温の高さで温度管理が難しいことや認知度の低さが課題だった。シンガポールで魚介類を養殖するアポロ社と連携し、現地で温度管理できる体制を整えた。現地での認知を上げるため、7月に「Oishii Japanフェア」の開催を予定している。
えん沖縄は水畜産物の海外輸出に積極的で、18年度の航空便による海外輸出量は150トンだった。
えん沖縄のピーター・ン社長は「香港の店舗でも人気の海ぶどうがシンガポールでも人気になるようマーケティングを強化したい」とコメントした。