玉城デニー知事の「沖縄の心」は?「祖先から継がれた肝心」


この記事を書いた人 大森 茂夫
玉城デニー知事

 玉城デニー知事は17日に開かれた定例記者会見で、復帰47年を迎えたことに関連して「沖縄の心」について問われ「祖先(うやふぁーふじ)から受け継がれた肝心(ちむぐくる)の考え方を尊重し、自立と共生と多様性の考え方を尊重して誰もが互いに助け合い、誰もがみんな取り残されることなく、幸せになっていくことをみんなでやっていく、そういう思い・理念を実現したいということだ」と述べた。玉城知事は、県政運営方針の柱として「誰一人取り残さない」沖縄の社会の実現を挙げており「沖縄の心」に自らの方針を重ねて説明した形だ。

 ちむぐくるについて「私心のない、自ら相手に対して奉仕をしたいという沖縄の共通のアイデンティティーだ」と説明した。

 沖縄の心を巡っては、歴代知事がそれぞれ独特の表現で発言してきた。西銘順治氏の「ヤマトゥンチュになりたくて、なり切れない心」は現在でも語り継がれている。大田昌秀氏は「平和を愛する共生の心」、稲嶺恵一氏は「異質な物を溶け込ませる寛容さ」と表現した。仲井真弘多氏は「(歴代の)3人を足したような感じ」と語った。

 翁長雄志氏は「うやふぁーふじの頑張りやご苦労を敬い、子や孫がこれから本当に幸せになるように、そういったことを思いながら誇り高く生きる心」と表現した。