2640万円の支払い命令に米側が提示したのは146万円…米軍タクシー強盗致傷事件の見舞金


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 2008年1月に沖縄市で発生した米軍人2人によるタクシー強盗致傷事件で、米側は17日までに、加害者2人に損害賠償約2640万円の支払いを命じた民事裁判の判決に対し、見舞金として約146万円を提示した。被害者側が提訴する前に示談書で示した見舞金と同額で、被害者側の代理人は「判決内容を全く無視した態度だ」と批判した。沖縄防衛局が同日、説明した。

 判決確定を受け被害者側は昨年7月、沖縄防衛局に米側の見舞金を引き上げさせるよう求め、差額分については日本政府が穴埋めする「SACO見舞金」での支払いを請求。防衛局は改めて日米で協議することを説明していた。沖縄防衛局はこの日、米側の提示額を示した上で、被害者側に判決との差額を申請するよう依頼した。被害者側は申請したが、最終的な支払額は防衛局が決定するという。