沖縄市に競輪の場外車券売り場の建設計画 住民からは賛否の声


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 【沖縄】沖縄市知花に競輪の場外車券売り場を建設する計画があることが、20日までに分かった。建設予定地は私有地で、有限会社レキオ企画(那覇市)が計画を進めている。同社によると、地権者のほか知花に隣接する複数の自治会からは既に同意を得たという。知花自治会は4月27日、住民ら約70人が参加した説明会を同公民館で開いた。賛成する住民がいる一方で、治安や教育上の影響を懸念する声も上がっている。

 予定地は沖縄自動車道近くの私有地で、周辺には墓地や工場などがある。面積は約1万3200平方メートルで、総工費は20~30億円を見込んでいる。レキオ企画の担当者によると、来場者は1日500~600人となる見通し。

 同社は県外企業からの依頼を受けて、受け入れに向けた作業を開始。担当者によると、地権者の個人5人と法人2社、隣接する複数の自治会から同意を得たと説明している。これらの自治会は知花自治会の動向を見守る構えだ。知花自治会の説明会では、計画に賛成、反対双方の意見が出た。予定地近くに通学、通勤で使う生活道路があることから、交通渋滞や教育環境の悪化を懸念する声もあった。宇良敢自治会長は「区民同士で話し合い、地域の声を集約していきたい」と話した。