県内公式戦 山川、連発ならず 西武連勝 3位浮上


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西武-ソフトバンク 8回1死一塁、左前打を放つ西武の山川穂高=22日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(ジャン松元撮影)

 プロ野球パ・リーグの県内公式戦2連戦最終日の22日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で西武―ソフトバンクを行い、西武が7―3でソフトバンクに勝利し、2連勝した。21日に20号3ランを放った西武の4番・山川穂高(中部商業高―富士大出)は、最終打席で左前へしぶとく安打を決めた。

山川 最後に意地の1安打

 21日に劇的な凱旋(がいせん)弾を放った西武の山川穂高だったが、22日は大きな放物線は描けずじまい。しかし最後の打席でバットを折りながらしぶとく安打を記録し、激走で本塁にも生還した。「とにかく楽しかった。最後も抜けてくれたので」。大声援の中、笑顔で球場を後にした。

 2日連続の本塁打へ「狙っていました」と山川。第2打席には場外への大ファウルを放つなど「きょうも出るか」という期待が球場内に広がった。西武が3点を追加し、2死満塁で迎えた四回の第3打席。球場が揺れるような歓声に報道陣からも「すごい」と思わず言葉が漏れる。2球目、打球は外野へ飛ぶも、右翼手のクラブに収まった。「打つつもりだったが差し込まれてしまった」

 好機に打てない苦しい打席が続いたが、八回の最終打席で三遊間を抜き、観客を沸かせた。

 地元でのプレーに「雰囲気が抜群にいい。お客さんも楽しめたと思うので毎年できたらと思う」と来年以降の開催も願う。県民が期待するのは2年連続のホームランキング。「しっかり、みんなの期待を裏切らないようにしたい」と意気込み、最高の結果とともに沖縄に帰ってくることを誓った。
(屋嘉部長将)