市長が〝スカウト〟「ぜひ那覇市消防局に」 火災から少女を救った沖縄の男子高校生に表彰状


社会
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城間幹子那覇市長(右)から越谷市長の表彰状を伝達された玉城弘次廊さん=24日、那覇市役所

 埼玉県越谷市で発生した火災で逃げ遅れた少女(16)を助け出した那覇高校3年の玉城弘次廊(こうじろう)さん(17)=那覇市=に対する高橋努越谷市長からの表彰状の伝達式が24日、那覇市役所で催された。多くの関係者や報道陣に囲まれた玉城さんは「当たり前のことだと思っていたけど意外にすごいことをしたんだなと思いました」と緊張した様子で語った。

 一躍「ヒーロー」になった玉城さん。「てんぐにならず、高校生らしい初心を忘れない」との思いで頭を丸刈りにして現れた。城間幹子那覇市長は「勇気ある行動が誇らしい。同じ那覇高校の出身なのでとてもうれしい」とたたえ「ぜひ那覇市消防局に入って」と〝スカウト〟した。

 玉城さんは「就職が決まるなら(うれしい)」と場を和ませ、「人を助ける仕事を将来の視野に入れていきたい」と語った。

 玉城さんが4月30日、連休で両親の友人宅に滞在していたところ、隣の民家で火災が発生した。2階の部屋で少女が助けを求めていたため、玉城さんは雨どいをよじ登って救助した。【琉球新報電子版】