同好会から創部3年で初の全国大会へ! 沖縄県立やえせ高等支援学校陸上部


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初の全国大会に向けて練習に励んでいるやえせ高等支援学校陸上部のメンバー=17日、南風原町の黄金森公園陸上競技場

 【八重瀬】沖縄県立やえせ高等支援学校陸上部の6人が6月1、2の両日、埼玉県で開かれる2019日本ID陸上競技選手権大会に出場する。生徒の体力づくりのため2016年度に同好会からスタート。少しずつ人数が増え、17年度に陸上部となり、創部3年目で初の全国大会への切符を手にした。メンバーは「良いタイムが出るよう頑張りたい」と練習に励んでいる。

 やえせ高等支援学校陸上部は23人が所属。週4日、練習に励んでいる。

 同大会は、東京パラリンピックに向けた選手の育成や、2019世界パラ選手権大会の代表選手の選考なども兼ねている。代表選手の選考対象の選手権クラスと、チャレンジアスリートクラスの2部門があり、公式大会で参加標準記録を超えると出場資格が得られる。

 やえせ高等支援学校陸上部の9人は、4月に第32回海邦国体記念記録会に参加。6人が100メートルや1500メートルなど6種目で参加標準記録を上回り、全国大会への出場権を手に入れた。400メートルでは選手権クラスに出場する。

 陸上部顧問の朝倉康介教諭(43)は「中学で運動部に入ったことがない生徒ばかりだが、少しずつ自信もつき、記録も伸びている」と生徒たちの成長を喜ぶ。短距離はスタート、長距離はペース配分に力を入れて指導に当たる。

 100メートルと200メートルに出場する山川雄誠さん(18)=3年=は「練習で出した記録より早い記録を出したい。スタートのフォームとタイミングが難しいが、うまくできれば記録も伸びると思う」と話す。

 メンバーで唯一、選手権クラスの400メートルとチャレンジアスリートクラスの800メートルに挑む吉門愛香さん(17)=3年=は「スタートが難しく自信は『普通』だけど、良いタイムが出るように頑張りたい」と抱負を語った。(豊浜由紀子)