具だくさんのみそ汁は先人の知恵! 栄養士が保育園で食育セミナー「地元の野菜食べて」


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園児の前でかつお節を削る名嘉眞みどりさん(左)=5月18日、八重瀬町の具志頭保育園

 【八重瀬】沖縄県八重瀬町の具志頭保育園(大泊正代園長)は5月18日、「みんなで考える 子どもの食事」をテーマに第1回子育て・食育セミナーを開いた。同園の栄養士でみその普及活動をしているナカマ工房の名嘉眞みどりさん=町長毛=が、幼少からの食の重要性を語った。保護者ら約20人が熱心に耳を傾けた後、4・5歳児クラスの園児と一緒に具だくさんのみそ汁を作った。

 名嘉眞さんは、家族団らんで楽しく食卓を囲むことや地元の野菜を食べることの重要性を強調。「野菜をたくさん食べるのは大変だが、具だくさんの沖縄みそ汁は先人たちの知恵。最近は食堂でも少なくなったが、具だくさんのみそ汁を家庭で作ってほしい」と話した。

 講話の後は「サバの水煮とトマト、ショウガ、チーズ入り」「油揚げとキノコ、ワカメ、なす」「レタスとモズクと豆腐」の3種類のみそ汁などを作った。また地域の農家からピーマンやトマト、キュウリなど新鮮な野菜が提供され、みそ汁や塩昆布あえなどに調理した。

 名嘉眞さんは、だしに使うかつお節の削り方も園児に指導し、みんなで削り立てを味見した。石川怜ちゃん(5)は「初めてかつお節を削った。とてもおいしい」と笑顔を見せた。